旅費法上の日当は昼食代、学会参加費に昼食代が含まれるなら減額調整

イギリスのロンドン
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旅費法上の「日当」を正しく理解するための解説です。旅費法(国家公務員等の旅費に関する法律)の「日当」は、一般的に理解されている「手当」とは異なり「昼食代と交通費・雑費」です。労働に対する報酬や慰労としての「手当」とは全く違うので勘違いしてしまうことがあります。

社会常識としての日当

旅費の中に含まれる「日当」(にっとう)は、社会常識としての日当とは全く意味が異なり「昼食代」のことです。旅費法上の「日当」を正確に表現すれば「昼食代等」です。

研究費を使用するときに、この日当を正確に理解していないと、真面目に研究していても思わぬところで「研究費の不正使用」を疑われてしまいます。

重要な部分ですので詳しく解説します。

世間一般で理解されている「日当」は次のものです。

何か依頼されたことに対する労務提供の報酬です。本務でもらう給与以外の付加業務でもらうもので、謝礼金的な意味合いが含まれています。Googleで「日当」と検索すると「一日いくらと定めて支払う手当。一日の謝礼金。」と表示されます。

通常は給与の中に各種の「手当」が含まれています。家族手当、扶養手当、通勤手当、残業手当など各職場によって様々です。給与を構成する部分であり、ほとんどの人は通勤手当と残業手当を毎月給与としてもらっているでしょう。

つまり世間一般では、「日当」は給与の「手当」と同じと理解されています。



社会常識とは違う旅費法上の日当

ところが、旅費法(国家公務員等の旅費に関する法律)で定めている「日当」は昼食代等です。厳密には昼食代と出張先の近隣を巡る交通費と雑費を構成内訳としています。

旅費法上の日当=昼食代+交通費+雑費

日当の中に昼食代が含まれているので、他の経費から昼食代を受けてしまうと、旅費の二重請求や架空請求として「不適切な税金の使用」になってしまいます。

例えば国際学会などの参加費の中に昼食代が含まれていた場合、旅費として日当を受領し、さらに昼食代を含んだ学会参加費を公費で支払ってしまうと、昼食代部分が二重請求(二重受領)になってしまうのです。



日当の構成要素

旅費法の日当は、半分が昼食代及び雑費、残り半分が出張先の市内を移動するための交通費です。ところが、これを明確に規定した法令はなく、運用上の慣例として質疑応答集などで考え方が説明されているだけです。

日当の半分は昼食代

ここを理解し旅費の請求や出張に関係する経費の会計処理を行なう必要があるのです。

日当の減額が必要なケース

官用車を利用して出張するときは、日当の半分が出張先の交通費なので、日当を半額に減額調整します。夕方から出張先へ出発することが明らかで、その日の昼食代が不要のときは日当を半額に調整します。

出張のときに別途公費で支払う学会参加費の中に昼食代が含まれているときは日当を半額に調整します。