会計法令を読む時間は無駄かもしれない?それより早く書類を作る

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会計法令の解説
2006年 セブ島

官公庁の会計実務は、法令に基づいて手続きを進めます。しかし日常の書類作成は、法令を知らなくても困りません。過去の書類をマネすれば作れますし、上司に聞けば教えてくれます。しかし会計法令を知っていれば、さまざまなメリットが生まれてきます。

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法令を探す時間がもったいない

 

毎日の仕事は、時間に追われて余裕がありません。法令を読んでいる人など周りには誰もいません。のんきに法令集を読むほど暇ではないのです。そもそも毎日の会計実務の中で、どの部分が会計法令に関係しているのかわかりませんし、興味もないわけです。実務に役立つかわからない条文を探すよりも、目の前にある書類を一つでも片付けたいのが本音です。

 

上司や先輩、前任者から教わった通りに書類を作るのが仕事です。適正な書類とは、過去の書類と同じように作ることです。なぜなら、過去に作られた書類は、問題が起きてないからです。

 

公務員の仕事は、「前例主義」と揶揄されることもあります。これはトラブルを起こさないための手法でもあるわけです。過去に作られた書類は、すでに内部監査や会計検査を経ているので、正しい書類であることが証明されているのです。

 

このように考える人が多いことも事実です。しかし本当にこれで良いのでしょうか?

 

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法令は実務に役立たない?

 

確かに法令を覚えることよりも、目の前の仕事を優先する人が多いのは事実です。私自身も若い頃は、職場で法令を読むことに、後ろめたさを感じていました。

 

法令集を読んでいると、あからさまに「暇なんだね?」とか、「勉強している暇があったら仕事をしてくれ」などと嫌味を言う同僚もいました。異常に厳しい上司からは、「忙しいのだから、法令を読むのは家に帰ってからにしてくれ」と言われたことさえあります。

 

しかし尊敬できる数人の先輩から、「公務員は、基本的な考え方が最も大切で、それは法令を理解することで培われる」ことを教わりました。また、すぐ実務に役立たないとしても、毎日少しずつ法令を理解しようとする姿勢を持つことで、徐々に自分が変わっていくと教えてくれたのです。

 

その先輩たちは、「後輩を育てることが何よりも大切」と思っていたのだと思います。

 

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法令を知らないと結果的に損する

 

私が40年間公務員を経験して感じたことは、やはり「基本が最も重要」ということです。公務員の仕事は、法令に基づいて進めます。そして法令には、公正性や公平性を目的にした条文が盛り込まれています。法令を正しく理解することで、正しい判断ができるようになるのです。

 

逆に若い頃、法令を軽んじてきた人たちは、年齢を重ねても正確な判断ができません。公務員としての基本的な考えを身に付けていないため、何が正しいのか判断できなくなっているのです。大げさな言い方かも知れませんが、良いことと悪いことの区別がつかないのです。事実と異なる書類を作ったり、その場しのぎの嘘の説明をしたり、不正さえも何も感じず行ってしまうのです。

 

公務員の世界では、年齢を重ねると上司になり、部下を持ちます。上司になれば部下を育てなければなりません。法令を理解していないと、部下からの質問に対して、基本的な考えを育む指導が出来なくなってしまうのです。法令に基づく実務を正しく学んでいない上司は、部下からの信頼もなくし、相手にされなくなってしまいます。上司からも部下からも無視されるようになってしまいます。

 

実務で通用する法令を学べば自分自身の財産になることを、早いうちに気付くかどうかです。

 

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