契約実務に必須の法令を覚えるコツ、自分専用の財政小六法を持つ

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会計法令の解説
2014年 奈良
会計法令の解説

国の契約実務に必要な会計法令をマスターするコツです。会計法令は、財政小六法を効率的に使うことで早く理解できるようになります。実務で使う条文は、ごくわずかです。自分専用の財政小六法を持ちましょう。

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財政小六法が契約手続きの基本法令集

 

官公庁の契約手続きは、会計法令に基づいています。国民の税金を使用するので、契約担当者の恣意的な判断を排除し、公正なルールにより手続きを進めなければなりません。

 

国の契約手続きに関係する法令がまとめられている「財政小六法」の見方を説明します。契約担当者にとっては、基本中の基本となる知識です。意外と知らない人がいるのですが、この見方を知っているだけで、必要な条文を簡単に探せるようになります。

 

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まず財政小六法を手に取り、目次を見てください。憲法から始まり、いろいろな法律や政令があります。このうち契約実務に必要な法令は、ほんの少しだけです。

 

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契約手続きに必要な会計法令

 

国の契約手続きで使う会計法令をリストアップしました。これらの規程の中でも、ごく一部の条文だけを使います。見やすくなるよう、目次へマーカーしておきましょう。

 

財政法

会計法

予算決算及び会計令

予算執行職員等の責任に関する法律

国等の債権債務等の金額の端数計算に関する法律

会計事務簡素化のための法令の実施について

支出負担行為等取扱規則

契約事務取扱規則

国の物品等又は特定役務の調達手続の特例を定める政令

消費税導入後の政府調達に係る入札について

政府契約の支払遅延防止等に関する法律

物品管理法

国の所有に属する自動車等の交換に関する法律

国有財産法

計算証明規則

印紙税法

よく使う条文は、おそらく正味50ページ以下です。誰でも、すぐに把握できる量です。

 

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最後のページでイメージを把握する

 

目次にマーカーしたところで、次に財政小六法の一番最後のページを見ましょう。「法令名索引」があります。あいうえお順に法令名を調べることができます。

 

さらに少し前のページへ戻ると、「事項索引」があります。これは調べたいキーワードで関係法令を検索できます。例えば、キーワード「随意契約」で参照すれば、関係する法令が全てわかります。

 

さらに、もう少し前へ戻ると、ページの上段に「附録 会計制度のあらまし」という図式のページがあります。会計制度の手続きをイメージとして理解しやすいです。これらを頻繁に活用すれば、効率よく会計法令をマスターすることができます。

 

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自費で財政小六法を持つメリット

 

今はWEB上で簡単に会計法令を調べることができる時代になりました。しかし、やはり自分専用の財政小六法を持つと、効率的に理解できるようになります。

 

財政小六法の見出しを自分で作り、自分でよく使う部分だけに貼るのもおすすめです。見出しに法令名を書くことで、その法令の物理的な位置が自然と覚えられます。(あの法律なら、財政小六法の真ん中へんにある)とか、(〇ページあたりにある)などが自然とわかるようになります。ベテランになると、財政小六法を開くだけで、指が法律を探し当てます。嘘のように聞こえるかもしれませんが、見出しがなくても、指が法令の位置を覚えているのです。

 

また理由はわかりませんが、財政小六法を他人と共用すると、知識の習得が遅れます。おそらく、他の人と一緒に使っているという意識が働き、使うのを遠慮してしまい、その結果として法令を覚えられなくなるのだと思います。

 

公費で自分専用の財政小六法を購入してもらえればラッキーです。しかし職場の予算が少なく、自分専用の財政小六法を買ってもらえない場合は、自費で財政小六法を購入することをおすすめします。自分への投資と考えましょう。自分の能力がアップし、仕事の悩みが減り、仕事を効率的に進められるのです。

 

私は20年近く契約実務を経験し、後輩へも教えてきました。客観的なデータがあるわけでなく、思い過ごしかも知れませんが、財政小六法を自費で購入し丁寧に扱っている人ほど、会計法令を深く習得しています。仕事に対する姿勢が変わってくるのかも知れません。

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