指名競争契約は一般競争契約より随意契約のような癒着リスクあり

イギリスのロンドン 会計法令の解説
イギリスのロンドン

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社会の目が厳しい指名競争契約

予算決算及び会計令

第九十四条  会計法第二十九条の三第五項 の規定により指名競争に付することができる場合は、次に掲げる場合とする。
一  予定価格が五百万円を超えない工事又は製造をさせるとき。
二  予定価格が三百万円を超えない財産を買い入れるとき。

・・・

2  随意契約によることができる場合においては、指名競争に付することを妨げない。

 

現在は、インターネットが発達し、情報公開も進んでいるので、公務員や公的組織に対して、昔より国民の目が厳しく、癒着を疑われるような、特定の会社との恣意的な契約は避けるべきです。

 

指名競争契約は、官公庁など発注者側の契約実務担当者が、あらかじめ特定の会社を10社ほど選び、指名通知によって入札を実施します。

 

会社の選定は、どうしても恣意的にならざるを得ないので、なぜ、多数ある会社の中から、その会社を選んだのか、という指名基準について体外的説明が十分にできません。

 

 

 

指名競争契約よりも一般競争契約

 

上述の予算決算及び会計令、第九十四条は、事務簡素化の観点から、一般競争契約(一般入札)でない指名競争契約(指名入札)を認める規定です。しかし、実務的には、指名競争契約も一般競争契約も、さほど労力に違いはありません。

 

契約手続で一番労力のかかる部分は、仕様書と予定価格の作成です。随意契約では省略可能ですが、競争契約では省略できない部分なので、一般競争も指名競争も手続き的な事務負担は同じです。

 

それなら、癒着リスクのある指名競争契約を行うよりも、一般競争契約として広く公開し、誰もが参加できる一般競争入札を実施すべきです。

 

 

下記については、一応解説しますが、一般競争入札をおすすめします。

 

一  予定価格が五百万円を超えない工事又は製造をさせるとき。

 

500万円の契約なら指名競争が可能です。5,000,001円では不可能です。超えないという意味は、500万円以下であれば指名競争契約が可能です。

 

二  予定価格が三百万円を超えない財産を買い入れるとき。

 

既製品やカタログ製品などの売買契約で300万円以下なら指名競争契約が可能です。

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