「旅行」と「出張」の違いを正しく理解、わかりやすい旅費法の解説

イギリスのロンドン 出張旅費
イギリスのロンドン

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旅費法(国家公務員等の旅費に関する法律)の解説です。基本的な用語である「旅行」と「出張」の違いを正しく理解するための詳しい説明です。公務を目的とする旅行が出張です。また、赴任旅費について、新規採用に伴う「赴任」の考え方を解説します。

「旅行」と「出張」

 

旅費法(国家公務員等の旅費に関する法律)第二条の用語の定義について解説します。旅費法では「出張」と「旅行」を明確に区別しています。旅費法第二条第一項第六号を確認します。

 

国家公務員等の旅費に関する法律

第二条第一項第六号

六  出張 職員が公務のため一時その在勤官署(常時勤務する場所)を離れて旅行し、又は職員以外の者が公務のため一時その住所又は居所を離れて旅行することをいう。

 

「出張」とは、「公務」のため「旅行」することと定めています。公務を目的とする旅行が出張です。「旅行」は、通常の勤務場所を離れて目的地に行くことです。電車、バス、飛行機などの交通手段を使って目的地に行き、帰ることが旅行です。

 

出張とは、公務のために目的地へ行き、公務が終わった後に帰ることです。

 

つまり、出張とは公務のために出かけること、旅行とは目的地へ出かけること、を意味します。旅行の中には、公務としての旅行の場合もあるし、プライベートな旅行(私的な旅行、私事旅行)もあります。

 

「旅行」の方が広い概念で、その中の公務のための旅行が「出張」になります。

 

内国旅行と国内旅行の違い

 

旅費法第二条第一項第四号は、「内国旅行」についての定義です。「内国旅行」は聞きなれない言葉です。第五号で「外国旅行」を定義しているので、それに対する言葉として「内国旅行」を用いてます。一般的には「国内旅行」と表現されます。

 

国家公務員等の旅費に関する法律

第二条第一項
四  内国旅行 本邦(本州、北海道、四国、九州及び財務省令で定めるその附属の島の存する領域をいう。以下同じ。)における旅行をいう。

 

財務省令で定める「附属の島の存する領域」については、財務省令(旅費支給規程)で次のように定めています。

 

国家公務員等の旅費支給規程
(昭和二十五年五月一日大蔵省令第四十五号)

第一条  国家公務員等の旅費に関する法律第二条第一項第四号 に規定する「附属の島」とは、本州、北海道、四国及び九州に附属する島をいう。

 

この附属の島という部分を見ると、両方とも同じ記載になっていますから、意味がないような気もします。

 

日本は島国ですから、色々な島が将来的にどうなるかわからないので、それを見込んで、法律でなく省令で定めているのかも知れません。実務的にはあまり意味がない規程です。

 

赴任旅費、赴任とは

 

「赴任」とは、旅費法第二条第一項第七号で定められています。新規に採用された公務員が、通勤のために地方から引越しする場合の旅費が支給されます。

 

赴任によって支給される旅費ですから、例えば、地方から東京へ大学へ通学するために既に引越していて、大学を卒業して新規に採用された場合は該当しません。大学へ通うために既に引越していたなら、赴任旅費には該当しません。赴任旅費には、移転料(運送費)と着後手当(家を借りる場合の礼金など)相当の費用が含まれます。

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