清掃契約や警備契約などの予定価格作成方法です。仕様書や予定価格を作成するときは、概略をイメージしてから積算していきます。業務内容をおおまかに決めて、それぞれの項目を細かく考えていきます。仕様書に記載したことを予定価格として積算します。
役務契約の予定価格とは
清掃契約や警備契約など、主に人件費で構成される予定価格の作成方法を簡単に解説します。予定価格を作成するときは、全体の概略をイメージすることが大切です。最初にどのように計算していくか方針を決めます。
官公庁などに共通する年間契約として、清掃契約と警備契約があります。実際の業務内容をイメージするとわかりやすいですが、契約内容のほとんどが人件費です。
清掃契約は、仕様書で定められた時間に、定められた場所を、定められた方法で清掃します。ほとんどが身体を動かす作業です。毎日、清掃員の人たちがほうきやモップで綺麗にしてくれます。警備契約は巡回と鍵の管理です。不審者がいないかどうか見廻ってくれます。
予定価格を考えるときは、作業内容の概略をイメージし全体の流れを把握します。その後で作業手順に沿って細かく積算し、予定価格を完成させていきます。仕様書の内容に沿って考えながら積算します。
清掃契約の仕様書記載項目とは
予定価格は、仕様書に基づいて積算します。
仕様書に記載してある内容のみが積算の対象です。仕様書に記載していないことは会社も積算できません。仕様書に記載されてないことは予定価格の積算対象外です。契約金額に含めることもできません。
ここが意外と落とし穴になります。必要なことを仕様書に記載するのを忘れないよう注意しましょう。
仕様書と予定価格を平行して作成できれば、この落とし穴に落ちることもなく理想です。しかし実際には、最初に入札公告を公開するので、仕様書を先に作成します。入札公告を掲載すると、すぐに参加を希望する会社が仕様書を取りに来るからです。清掃契約の主な仕様を記載します。
清掃の仕様書に記載が必要な最低限の事項
作業期間・・・平成24年4月1日から平成25年3月31日まで
作業日時・・・月曜日から金曜日までの平日、9:30-17:00までの間など土日や祝日、年末年始をどうするか明示する。カレンダーや表形式で作成するとわかりやすいです。
清掃場所・・・図面や表形式の清掃場所一覧(部屋の面積など、広さを明示したものです。)
清掃方法・・・床材に応じた清掃方法を、日常清掃(掃き掃除、トイレ洗い、モップ拭きなど)、定期清掃(洗浄、ワックス塗布)に区分して記載します。
業務を実施するのに必要な内容を記載したのが仕様書です。理解しやすいよう、なるべく図面や表、写真などを用いて作成します。
人件費の積算は、清掃員の給与と法定福利費、掃除に使用する洗剤やモップなどの消耗品と、会社側の一般管理費や利益を積算します。給与は、実際に掃除を行う人へ支払う金額です。
人件費を主な内容とする契約を役務契約といいます。物品などの調達は購入契約、新しい製品を作る製造契約、建物や道路の建設などが工事契約、それ以外が役務契約です。
役務契約の主な積算項目
役務契約について予定価格を作成するときは、主に次の項目を積算します。
役務契約の積算項目
給与(実際に業務を行う人に支払う金額)
法定福利費(雇用主である会社側が負担しなくてはならない、社会保険料、労働保険料など)
消耗品(業務を行う上で必要な材料など)
諸経費(会社の一般管理費や利益)
以上が積算の概略です。
細かい積算方法は次の記事をご覧ください。
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