会計検査院への対応方法とは、調査官の指摘が正しいとは限らない

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その他
2020年11月 きぬ川温泉

会計検査院の調査官から指摘を受けそうになったときの対応方法です。毎年、会計実地検査として調査官が 現場を訪れて会計書類をチェックします。調査官から質問攻めにされると、緊張して正確に答えられなくなってしまいます。勇気を持って対応しましょう。

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そもそも会計検査院とは

 

私は以前、会計検査院の担当をしていました。職場で受検するときの対応や会計実地検査の取りまとめを担当していました。 5 年間ほど会計検査院の調査官とやりとりして感じたことです。

 

会計検査院の役割は、法律で明確に定められています。正確性や合規性などという正式な建前がありますが、簡単にいえば官公庁の会計手続きを批判することでしかありません。

 

会計実地検査として現場に出向き、会計書類を見ながら現場の担当者を質問攻めにするのです。私も実際に経験しました。

 

会計検査院による実地検査は、通常、 1 年以上後になってから行われます。現場の会計担当者は、毎日多数の書類を作成しています。1 年前の書類手続きについては、完璧に記憶に残っているわけではありません。実務を知らない会計検査院の調査官から、的外れな、とんちんかんな質問をされてしまうと、何を答えてよいかわからず、その場ですぐに返答できないことがあります。また当時の担当者が異動になってしまい、手続きの経緯がわからずにスムースに答えられないこともあるのです。

 

人間ですから、 1 年以上前の書類手続きを完璧に覚えていられません。まして自分が直接担当していなければなおさらです。

しかし会計検査院の調査官は、そんなことはお構いなしです。目に入るものすべてについて質問責めにし、相手がすぐに答えられないと、悪いことでも発見したかのように問い詰めてくるのです。刑事ドラマで容疑者を問い詰めるようなイメージです。調査官の中には、すぐに答えないと不機嫌になる人もいます。最近はパワハラになるので少なくなりましたが、昔は大声で怒鳴ったり、机を叩いて恫喝するような調査官さえいました。

 

犯罪者のように扱われれば、冷静に適切な回答などできるはずがありません。十分な説明ができずに指摘事項になってしまうのです。

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会計検査院の指摘は正しいとは限らない

 

実際に長い間、会計検査院の調査官とやり取りしていて理解できたことですが、ほとんどの調査官は実務を知りません。自分で書類を作ったことがないのです。そのため意味不明なトンチンカンな質問が多いのです。

 

例えば、ある金額を見たときに、実務を経験していれば、どのデータを使って、どのように判断して数字を算出したのか直感的にわかります。豊富な実務経験者であれば、わかっていることについては質問しません。しかし実務を知らない調査官は、金額自体の根拠や妥当性などを追求してきます。実務経験者からすれば、その方法が最も妥当と考えられることまで批判してくるのです。会計検査院の調査官は批判だけして原因を放置し、根本的な改善策は提示しません。

 

会計検査院の調査官による指摘は、実務を経験していないために間違っていることも多くあります。過去の指摘事項を見れば、同じような指摘内容の繰り返しです。根本的な原因を追求し、改善しないのです。

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会計検査院への対応方法

 

会計検査院による実地検査では、調査官が現場に出向いて、会計書類を見ながら受検担当者を質問攻めにします。

 

会計検査院の質問内容は主に次の点です。

◯手続きの根拠は何か、どの法令に基づいているか

◯金額は具体的にどのように計算したか

 

会計検査院の調査官は、上記の点について、次から次へと質問してきます。受検している担当者としては、取り調べを受けているように感じてしまいます。言葉尻を捉えて、揚げ足をとるように質問してくるため、自分が悪いことをして批判されていると感じてしまうのです。刑事ドラマの取調室で詰問されている容疑者と重なってしまいます。

 

一生懸命に真面目に仕事しているのに、なんで、こんなみじめな思いをしなくてはいけないのかと思うのです。そして気が滅入ってしまい、正確に答えられなくなります。

 

緊張のために説明がしどろもどろになると、調査官は何か不適切な部分があると勘ぐって、さらに追求してくるのです。弱みを見せると次々に質問してくるのが調査官です。

 

調査官の指摘は、すべてが正しいとは限りません。そもそも実務を知らないで質問しているのです。表面的なことしか見ずに指摘します。会計検査院は、根本的な原因を解明して改善しようとは思っていません。森友学園問題など、多くの国民が疑念を抱いていることに対して、原因を明らかにしませんでした。本来は国民が手を出せない部分を解明する役割があるはずです。会計検査院は、税金から年間 100億円を超える運営予算を使っているのですから、国民のために働いてもらいたいものです。

 

実地検査を受ける際に注意したい点は、会計検査院から指摘されてしまうと、正しいことでも悪いことになってしまうことです。適正な手続きが、不適切な手続きにされてしまうのです。そのため、毅然とした態度が必要です。批判しかしない会計検査院の言いなりになるのは危険です。

 

会計検査院による実地検査の際に、調査官から指摘を受けそうになったときは、勇気を持って次のように対応しましょう。

◯その指摘は、何を基準にしているのですか?

 

◯どの法令に基づいて指摘しているのですか?

 

◯指摘する前に、明確な基準を示して頂けませんか?

 

◯(金額が高いのでは?という指摘に対しては)では、いくらが妥当と考えていますか?

 

◯(なぜ妥当と判断したのですか?という指摘に対しては)では、客観的な数値や基準があるのですか?

 

つまり調査官に対して、逆に質問するのです。受検のときは、調査官の質問に対して答える義務がありますが、質問できないわけではありません。普通に考えても、指摘するときは何かの判断基準があるはずです。判断基準もなく指摘するなら単なるデタラメです。

 

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