予定価格で悩むのは自分だけじゃない!予定価格を作れる贅沢を味わう

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予定価格
国立競技場

官公庁の契約手続きに必要な予定価格は、実際に作った人にしか大変さがわかりません。予定価格を作るときは、ひとつひとつの金額に根拠が必要です。なぜその金額を妥当と考えて設定したのか、根拠資料や金額の算出方法を明確にしなければならないのです。

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予定価格を担当する意味

 

官公庁の契約担当者にとって、一番やっかいで面倒な書類作成が予定価格です。予定価格が必要なければ、どれほど楽になるだろうと思ってしまうほどです。もし本当に予定価格が廃止されれば、官公庁の契約実務はものすごく簡単になります。2010年の民主党政権のときは、予定価格こそ事業仕分けだろと思っていました。

 

そんな大変な予定価格ですが、なぜ予定価格が必要なのでしょうか。

 

今回は、予定価格の根拠法令などの形式面の話ではなく、人間としての精神的な一面について解説します。予定価格を作成するときのモチベーションです。

 

予定価格を作成するときに、面倒で嫌だなぁ・・と思わずに、楽しく作成するための考え方です。

 

契約実務を長年担当し、予定価格を何百件も作成してきた経験から振り返ると、次のメリットがあります。

 

予定価格を作成することで、実社会を知ることができます。予定価格の積算を行うことによって、民間企業の商取引の実例、親会社と子会社との関係、さまざまな会社で働く人たちの仕事を知ることができます。社会人としての一般常識と併せて、実社会の深い情報に触れることができるのです。自分の知らない社会の一面を見ることができるのは、人生の中でとても貴重です。

 

人事異動で契約実務を担当する係に配属されない限り、予定価格の作成は経験できません。契約係、会計係、調達係などの契約実務担当係へ配属されるチャンスはかなり少ないです。つまり契約実務を担当できるのはラッキーなのです。

 

また予定価格の作成を経験すると、契約担当者として実力があることを証明することになります。その後の人事異動でも、再び、契約担当係から引っ張られる機会が多くなります。契約実務を担当するには専門知識が必要になるからです。

 

契約実務に必要な専門知識は、実社会の深い情報が前提になっています。社会に対する幅広い知識に加えて、より深い実務経験がないと契約実務を担当できないのです。人事異動の際に契約手続きの実務経験が重視されるのは、専門性が認知されているからです。

 

特に予定価格の作成実務は、様々な民間企業から情報を収集して、自分の手で書類を作成しない限り覚えられない専門領域です。予定価格の作成は、理論だけでは通用しない世界なのです。

 

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予定価格の作成は創作活動

 

予定価格は、創造力がないと作成できません。

 

作家が小説を書くのと似ています。芸術家が作品を生み出すような創作行為です。

 

例えば人件費を含む役務契約の予定価格を作るときは、作業の流れをイメージしながら、物語を創造するように筋道を立てて予定価格を作成していきます。その行為は創作の世界そのものです。小説は虚構の世界ですが、予定価格を作成する行為は実社会をイメージして創作するのです。

 

さらに契約担当者の仕事は、人間の欲求本能に根ざした、物を買うという行為です。予定価格は買い物するための書類です。契約手続きを無事に終えて、予定どおりに購入できたときは間違いなくストレス発散になります。買い物をする充実感や達成感を体感できるのです。

 

新人の頃は、大きな契約を任せてもらえません。契約実務を数多く経験してベテランになれば、数千万円、あるいは億単位の契約手続きを担当できます。大規模な契約手続きを終えたときの達成感は、本当の意味で仕事の楽しさを味わせてくれます。

 

今、予定価格の作成で悩んでいる人は、自分が置かれた環境をラッキーと思いましょう。予定価格を作成することは大変な作業ですが、間違いなくとても貴重な経験です。

 

予定価格で悩めるのは贅沢なことです。

 

ほとんどの人は、予定価格を作成する機会さえありません。その経験ができるのは幸せなのです。

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